千葉県の外房、いすみ市にある木戸泉酒造はストイックな酒造りに定評があり、以前から自然栽培米を使用して造った「自然舞」などのお酒を販売しています。
「高温山廃」とか「熟成古酒」とか色々と他にはない魅力的な酒造りを行っていて、それらはまたいずれ説明したいとおもいますが・・・
今回は木戸泉が造る出来たての最高峰の清酒をご紹介します。「自然米山田錦」。
埼玉県のカリスマ農家
山田錦というお米は、酒米の王様ともいえる品種で全国各地でも栽培されているのですがそのほとんど、約8割は兵庫県に集中しています。
最高級の山田錦は新潟県魚沼のコシヒカリよりも値段が高いと凄いお米なのですが・・・
このお米を栽培した農家さんは、埼玉県上里町の「須賀利治」さん。
今よりも農薬の危険性などへ理解のなかった、利治さんのお父さんの時代から自然栽培に挑戦し、親子二代長い年月をかけて独自に土作りやノウハウを得た凄い方。(ネットなどでも検索をかけると出てきます。)
兵庫県の山田錦でなく自然栽培米ということにこだわり、埼玉県の農家が作るお米を使う辺りが木戸泉の木戸泉たるところ。
そして、木戸泉では吟醸酒は全く造っていないので、違うベクトルでの高級酒はありますが一般的な清酒としてはこの自然米山田錦が最高峰なんですよ。
軽く味わいについてですが、木戸泉らしいインパクトのある酸もあるのですが思った以上にキレイで余韻のキレが良い。
木戸泉のお酒って海が近い割にチーズとかジビエとかを合わせたくなることが多いのだけど、これは思った以上にお刺身など魚と合わせたい印象でした。
スペック
造り | 特別純米酒 高温山廃仕込み |
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原料米 | 山田錦(埼玉県産) |
精米歩合 | 60% |
酵母 | きょうかい7号酵母 |
アルコール度数 | 18度 |
価格(8%税込) | 1800ml 3,900円 |