蔵元に行けないので自宅で一人利き酒「初呑切り」選びました。

開華の利き酒

いつもご覧頂きありがとうございます。くわな屋店長です。

6月に入りました。
コロナはまだまだ、実質的な収束は程遠いといった感じではありますが、緊急事態宣言も解除され、くわな屋も本日より併設の立ち飲みバーを再開させていただきます。

ただし、飲めるワインの種類や入店者数に滞在時間など、以前よりだいぶ縮小して営業をする予定ですので、ご不便おかけするかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 

開夏 厳選涼酒 初呑切りとは

開夏厳選涼酒初呑切り

さて本題ですが、毎年7月に「開夏 厳選涼酒 初呑切り(はつのみきり)」というお酒を予約販売しております。

およそ30人ほどの酒屋さんが栃木県佐野市にある第一酒造へ集まります。(普段は開夏でなく開華というブランド)

5種類のタンクのお酒を利き酒し、投票をし、最終的に1つのタンクのお酒を選んで7月7日の七夕に合わせて販売するというイベントです。

そもそも呑み切りとは? 初呑み切りとは?

尚、初呑み切りの意味ですが、酒蔵が夏に行う「タンクに貯蔵されたお酒を少しずつ利き酒し、品質が悪くなっていないか、タンクごとの熟成具合はどうかなどを確かめる」行事のことを「呑み切り」といい、その年の最初の呑み切りを初呑み切りと呼びます。

タンクの呑み口(蛇口)を切る(開封する)から呑み切りとよびます。

実質的に品質管理の行事であり蔵人だけで行うところもある一方で、周囲の酒屋さんを呼び宣伝としていた蔵もあるようで、今に続いているといった感じでしょうか。

サンプルを一人で利き酒しました

そして2020年、コロナの影響で残念ながら蔵へ集まることはできませんでしたが、サンプルを送っていただき、昨日の晩に一人で利き酒させていただきました。

いつもは5種類のところ今年は3種類
「蔵元もわかりやすい味のものを3つ絞り込んだのかな」なんて考えつつ選びました。

例年の利き酒はこんな感じ

例年は周りで30人の酒屋さんも同時に試飲しています。
惑わされる要素は非常に多いです。

周りの声に惑わされます

みんな真剣に利き酒をしますが、試験ではないので感想がちょこちょこ聞こえてきます。

時間で変わる味に惑わされます

制限時間もあります。10分くらいかな。
利き酒には十分な時間ですが、最初と最後では味の印象がだいぶ変わったりします。
ちなみに私の場合、第一印象よりも悩んで悩んで選んだほうがいい結果のことは多いです。

5種類のお酒に惑わされます

5種類のお酒は「同じ蔵の同じ価格で販売しようというお酒」です。はっきりと違いを感じられるものもありますが、僅かな差のものも多いです。

選ぶ基準も人それぞれです。
「冬に飲むならこっちだけど夏ならコレ」と決める人もいるでしょうし、「開華のお酒といったらこの風味、この味わいでしょ」という具合で選ぶ人もいます。

と現地では単純に選択肢も多く惑わされる要因は多いです。
でも同じお酒をみんなで同時に試飲しているっていう安心感もあるし、何より蔵で飲むお酒は楽しくより美味しいです。

一つ言えることは、5種類のうちよほどでなければどれが選ばれても自信をもって勧められるいいお酒です。
でもみんな同じですが、「自分が投票したこのお酒が1位に選ばれました」って言いたいからやっぱり真剣です。

結果などはまた改めて報告します

数日後に投票結果が発表されますので、改めて感想など伝えられたらいいなと思います。

例年は決まった後、上の写真のように選ばれたタンクの前で杜氏と記念撮影など行います。右が開華の二宮杜氏
調べたら6年位前の写真でした。(古くてごめんなさい)

実際の発売日、くわな屋にお酒が入荷するのはおそらく、7月6日頃
要冷蔵純米吟醸おそらく生貯蔵酒四合瓶一升瓶、があります。

ご予約お待ちしております