船中八策の魅力が全てが分かる記念大会に出席。船中八策は確かに辛口だった

船中八策30周年懇親会

 大雪渓酒造に泊まったその当日(一応翌日)、家へ着くなり今度は都内で行われた司牡丹さまの「船中八策30年記念大会」に参加してきました。

 8時ちょい過ぎに大雪渓を出発し、家へ着いたのが12時中頃。すぐさま電車で東京の岡永本社へ。家には10分もいられなかったのですが、それでも微妙に遅刻しました。

 体調もやや優れなかったこともあり、現地で懇親会は欠席しようかと少し悩んだのですが、結果的に参加して大満足です。

船中八策を説明する竹村社長

船中八策とは

 
 船中八策に関して説明しますと、言わずとしれた坂本龍馬が明治維新のあり方について船の中で考えたといわれる八つの策であり、明治維新から150年目にあたる2018年に発売30周年となる司牡丹酒造の看板商品であります。
 ラベルには超辛口とある通り、日本酒度+8の誰もが認める辛口の日本酒。サッパリとした食中酒で特にカツオのたたきとの相性は抜群。

 でも、私のもっていた船中八策の印象は「超辛口とはいうけれど、いうほど辛くは感じないお酒」でもありました。
 ラベルに超辛口と書いてある他のメーカーのお酒はもっとずっとドライで、悪くいえばスピリッツのように薄っ辛い。
 まぁ、たいていそういうお酒は日本酒度も+10以上であることが多いのですが、船中八策はスッキリもしているけれどとてもキレイでバランスよく旨味も酸味も感じる。

 船中八策はグルコース濃度(甘みを強く感じる糖類の値)もとても低く、酸度、アミノ酸度(旨味にもなり雑味にもなる)もかなり低い。数値とか表面的にはどこからどう見ても淡麗辛口以外の何物でもないお酒なんですよね。
 しかしこのお酒が食事と合わせると甘味すら感じる。

 船中八策は定番以外にも季節酒も多いです。春の薄濁り、夏の生酒、秋のひやおろし、冬のしぼりたて、更に槽搾りの黒。ラベル違いもあるけれど味わいとしては6酒類。
 当日はそれぞれ飲み比べもできて、本来の発売時期とは多少ずれている部分はあるものの、特徴の違いを大きく感じられました。

酒蔵ダイニング宝

懇親会へ移動

 
 更に場所は東京国際フォーラムの地下にある「酒蔵ダイニング宝」へ移って懇親会へ。
 お酒は定番の船中八策。カツオのたたきとの食べ合わせなども確かめていたところ、後半に出てきた「司牡丹 封印酒」。こちらは純米吟醸のお酒です。司牡丹ですので当然辛口となります。日本酒度は+5、グルコース濃度も酸度もアミノ酸度もやっぱり低い。

 風味と口当たりのせいであったり、船中八策と一緒に飲んだせいかサラリとしてキレもあるのだけれど甘く感じる。浅野杜氏自身「船中八策の後だからか甘いな」ってつぶやく程。この場に本当の甘口のお酒が出ていたらどう感じるのだろうかなんて考えてみたり。

 残糖分が少なくグルコース濃度も低い「辛口」のお酒は苦味などの欠点も浮かびやすいなどただでさえ造るのが難しく、コンクール等では甘いお酒に挟まれるとより薄く感じてしまい評価されづらいお酒ではあります。そんな中で個人の感想でも、コンクール等でも非常に評価の高い「船中八策」。

浅野杜氏と森部長

 今回、「船中八策 乃 匠 認定証」をいただきましたが私にはまだまだ奥が深すぎる。 はっきり言って1回飲んで全てがわかるお酒ではないです。しかし、食事に合わせて1回でも飲めば旨いことはわかります。

 埼玉だと、高知県ほど坂本龍馬の人気があるわけではないので「龍馬かぁ、他のお酒がいいや」なんて言われることもありますが、辛口を求めるのであれば是非飲みましょう。繰り返し。

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くわな屋酒店の店長をしております。 好きなお酒は日本酒、ワイン、ビールと主に醸造酒全般。 ありきたりなフレーズになりがちな「造り手の見える」をきちんと実行するべく、商品と一緒に、蔵元の魅力や造り手の個性、その土地の文化なども含めてお伝えすることを心がけています。

メガネはかけてたりかけてなかったり。