※ この日本酒は年による違いが大きく、そもそも毎年発売される保証もありませんのでこの記事による紹介はあくまで2024年11~12月に発売された「大雪渓 D」に関するものと捉えてください。
大雪渓の純米吟醸酒D、初めての発売は2020年でした。
2021年も発売、2022年は手元に資料もなく覚えていませんが2023年は間違いなく発売なし。
味としての評判が非常によくそれでいて価格もリーズナブル、ということで「また発売してほしい」という要望から復活したそうですが2024年版は「この味の日本酒をこの価格で出してしまってよいのか?」という出来でしたので改めてご紹介します。
Dの名前の意味と、中のお酒について
2020年、コロナ禍真っ只中で酒類業界も大変だった時に「業界を元気に」という感謝を込めて造られた限定酒でした。
Dは大雪渓のDであり、2つの日本酒をブレンドしたDoubleのDであり、Delight(喜び)のDであり、Departure(出発)のDでもあるとのこと。
ということで2種類のお酒をブレンドしています。
中身は微妙に変わったりしていることもあり、冒頭に書いた通り仮に今後Dが発売されたとしても内容も含めて同じ味わいのお酒ではないということは覚えておいてください。
2種類の内の片方は純米大吟醸の日本酒。
しかも精米歩合50%とかではなく、なんと精米歩合27%の美山錦の純米大吟醸が2割入っていると聞いております。
残りは精米歩合59%の純米吟醸酒が8割。とはいえ、そちらも原料米は山田錦。
大雪渓の精米35%より低い純米大吟醸は決して安くないです。
720mlで安く見積もって5000円くらいとして、それが2割含まれていればそこでもう1000円分!
27%だともっともっと高級な可能性は十分あります。
あくまで予想ですが。
飲んでみた感想
芳醇な香り、吟醸香がしっかりと立ち登る非常にインパクトの強い日本酒。口当たりも上品でまろやか。
大雪渓のお酒は全体的に評判もよいのですが、高級酒が2割含まれている味わいは感じられるかと思います。
お酒が消費されなかったコロナ禍の時ならばともかく、日本酒の価格もより上がっているこの最中にこの価格で販売してよいのか?と思ってしまう味わい。
是非飲んでみてください。
注意点
一応注意点もあり「辛口」の要素は全く無いと言っても過言ではないです。
華やかな香りのあるお酒が苦手な方や、ドライな辛口しか受け付けないという方へは他のお酒をオススメいたします。
価格とスペック
造り | 純米吟醸酒 |
ブレンド1 | 純米大吟醸 美山錦(精米歩合27%) 20% |
ブレンド2 | 純米吟醸 山田錦 (精米歩合59%) 80% |
使用酵母 | ひろしま酵母、きょうかい1801号 |
日本酒度、酸度 | 非公開 |
加熱処理・保管 | 火入れ有、冷暗所以下の温度で |
価格 720ml | 1650円 |
価格 1800ml | 3000円 |
最後に
もしこの日本酒を気に入っていただけましたら是非普段の大雪渓も飲んでみてください。
スッキリした辛口から、ガスを感じるフルーティなお酒などなど色々とありますので。