お燗酒用に酒燗器の「コイズミかんまかせ」を買いました、お燗好きには買って損なし

コイズミかんまかせアイキャッチ お酒にまつわるよもやま話

以前から迷っていたコイズミから出ている酒燗器、要はお燗をつける専用の機器ですがモデルチェンジしたのを期に買ってしまいました。

※ 尚、この投稿は特に宣伝などではなく個人的に購入して使ってみたレビュー的な記事となります。 とはいえ「くわな屋でも仕入れられるかもしれない」ぐらいの位置にある商品ですので、お店として取り寄せることができるとか状況が変わりましたらまたお知らせいたします。

お燗の付け方と手軽さ酔いやすさ

さて、冬の日本酒の楽しみ方といえば間違いなくお燗酒はその一つかと思いますが、お客様へ日本酒を紹介する際に「このお酒はお燗にしても美味しいんですよ」などと声をかけても「冷酒でしか飲まいないんだよね」といった返事はよくあること。

気持ちはわかります。面倒くさいですよね。

コップに入れてレンジで、というのが1番一般家庭でのオーソドックスなお燗の付け方だとは思いますが飲みたい量をベストな温度でとまで考えると電子レンジでの燗付けはなかなか至難の業。

仮にベストな状態で燗を付けたとしても、ゆっくりと飲もうとすればたちまち温度は下がります。 (燗冷ましも美味しいですけれどね。)

「お燗酒は吸収が早い分酔いも早く、飲み過ぎないし健康を気にされる方にもオススメの飲み方。」 なんて話もありますがお酒が冷める前に急いで飲むというのもよく見受けられ、これではお酒が弱い人にとっては本末転倒だろうと思ってしまうこともあります。

そこで酒燗器、となるのですがリニューアルしたコイズミの「かんまかせ」を買ってみて、そのレビューと「買ってよかった」という感想が今回の主な内容。 前提として店長は毎日お酒は飲んでいますがそれほどは強くもなく、その時の体調などによっては少ない量でも結構酔ってしまっていることも多いです。

これまで使用していた酒燗器

まずはレビューのためにも、店長が今まで所有していた主な酒燗器を紹介します。

電動ではないものなどもいくつか試してきましたが、それも含めると長くなりすぎるので今回は割愛。
   

その1.おでん屋さんとかにありそうな業務用の酒燗器、のやや小さいモデル

かなり前に既に手放してしまっている都合もあり若干うろ覚えだったりと間違えていると困るのでメーカーなどは避けておきますが、このコイズミの酒燗器を大きくしたようなお湯を張るタイプ。

業務用の中では小さい方ではありますがそれでもそれなりに大きく、重く、水も2リットル以上も入れる必要があり、その水を捨てるのにも持ち上げてひっくり返すしかなく、コードも太くて硬い。

お店のイベントなどでも多少は使用しましたが、取り回しの大変さも含めてそこまでの必要性を感じずに購入から意外と早くに手放してしまいました。

価格は2012年頃で本体のみでも4万円以上だったかと思います。
 

その2.電気ケトルを燗酒用に使用したケトル酒燗器

つづいて2つ目は安物の電気ケトル。お燗酒専用器として購入し使用していました。

ケトル酒燗器

高級感は全くありませんが取り回しはかなり楽で、お湯を沸かして後はちろりごと温める感じでの使用。

価格まで考慮すると一般の方へは今でも「これで十分ではないか?」と思うところもあります。

実際にこの方法を勧めたお客様は、ご家庭の食卓で燗を付けるのが凄い簡単で楽しくなったと大変喜ばれておりました。

問題があるとすれば簡単に沸騰するので慌ただしくもあり、温度を細かく調整しようとするとなかなか難しいこと。

大雑把ならともかく、決まった温度に仕上げたい場合は温度計も用意して、タイミングも見計らって・・ちろりをお湯から出します。 「3,2,1,ハイぬる燗!」 といった具合。

タイミングが少しずれるだけでも熱せられたちろりの熱でお酒は簡単に50度60度と温まります。

なによりの問題は正規の使用法ではない辺りでしょうか。
 

かんまかせのレビュー

ケトル酒燗器でもそれなりに満足できていたこともあり、便利そうだなとは思っていたものの購入までは踏み切れなかったのが初代のコイズミかんまかせ。 リニューアルすることを知り、コードも本体と取り外せるようになるなど改良されこの度購入。

ポイントは軽量で取り回しが簡単なこと、なにより温度の調整やキープが容易なこと。

本体重量は実測値で620g、そこへお水を500ml入れて合計で1kgとちょっと。

この重さならばお湯を捨てる際も、お年寄りの方でもさほど苦にはならないかと思います。

内側には突起なども無いので、お湯を捨てた後は乾かしておくだけでも衛生的にもまぁ問題はないでしょう。

かんまかせ重さ620g

そして何よりゆっくりとお燗酒を楽しめることが個人的には最大の魅力でした。

それこそ一口分ずつ飲むにしても、ぬる燗の状態を長時間キープできます。

例えばですが、こたつに入りゆっくりと映画でも観つつおでんを食べながらお燗を楽しむといったシチュエーションであってもこの「かんまかせ」なら簡単でしょう。

対してケトルを使用していた時はやっぱり慌ただしかったです。

温度の調整がしやすい分、オススメの温度帯が「飛び切り燗」なんて書かれたお酒にも難なく対応できます。

お湯の量が少ないということは、一度上がったお湯の温度を下げやすいことも業務用にはできない大きな魅力だと感じました。 「飛び切り燗は合わないからやっぱりぬる燗に戻そう」などと、そんな機会が何度訪れるかはわかりませんが調整は簡単です。

とはいえ、ちゃんと温度を確かめたい場合はやはり正確な温度計は必要だと感じました。

付属品として軽量なアルミのちろりも2個付いてきます。

自分は付属のちろりは使わずに以前から使用している錫のちろりを使っていますが、サイズが微妙に合わずそのまま使用するとちろりが底に付いてしまうのですが、説明書を見る限りでは接しても問題はなさそう。 ですが、使用後に跡が残るのでそこは配慮が必要そうです。

かんまかせ、ちろりによっては底が付く

価格に関してやデメリットなど

ケトルだと今は安いもので2000円くらいでしょうか? 新しいかんまかせは相場で1万円~1万1000円ほど。(ちなみに、写真にある店長が購入したケトルは2018年のもので当時で852円でした)

この価格差に価値を感じられるかどうかが重要な要素です。
耐久性もまだまだ未知数ですし。

他にも一部使用された方のレビューなども見たところ、「電子レンジの手軽さには結局負ける、電子レンジに戻ってしまった」といったものも見かけました。

お酒の強い方なのかなとは思いましたが勝手は違うようです。

くわな屋のお客様何人かにお燗に関して聞いた際、決まった銘柄で決まった量のみを飲まれている方へもメリットは少なさそうです。

とはいえ個人的にはお酒が強い弱いにかかわらず、日本酒の奥深さを手軽に家庭で味わうのにはとてもよい商品だと思いました。

お燗というか日本酒の世界はとても奥深く、お酒の種類による違いは当然ながら蒸し器で温める蒸し燗などもありますし、店長がまだまだ知らない燗の付け方もあるでしょう。

それ用の器具、注ぎ方、器などなど、味が変わるとは言われても拘るとキリがありません。 が、しかし、ハマってみるのもまた面白い世界。

色々と試してみて新たな発見や考察などございましたら是非店長にも教えて下さい。

最後の最後に、「これでローストビーフ作れないかな」とかも考えてしまうのですが壊れたら嫌なので当分の間はやめておきます。

コイズミかんまかせ
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