2025年は1月21日に、「久保田 千寿 吟醸生原酒」が入荷いたしました。

久保田 千寿 吟醸生原酒の歴史
かつては久保田 生原酒という名前で販売されていた日本酒であり、そのまた更に昔の2005年に久保田発売20周年記念酒として発売された特別な季節限定の久保田です。
名前は大きく変わりましたが、久保田シリーズの中でポピュラーな千寿の生原酒であるという点は20周年記念酒の時から実は変わっていません。
酒質は? と聞かれると設備も人も毎年の気候も変わっていっている中で全くの同じものとはいえませんが、基本的には昔のものよりも美味しくなっているかと思います。
吟醸造りであることも変わってはいないのですが、20周年記念として発売された当時の千寿は特別本醸造とラベルには明記しており、「でも実際の製法は吟醸造りなんですよ」と朝日酒造の社員さんはよく仰られていました。
20周年記念酒から5年後の2010年から年に1回の季節限定酒「久保田 生原酒」として販売されるようになり、それから更にしばらくして2020年から「久保田 千寿 吟醸 生原酒」となりました。
変わったのは何気に意外と最近だったりします。
ということで「昔飲んだ久保田の生原酒が美味しかった」と思い出のある方は是非この千寿の生原酒を恐れず手に取ってください。
お酒の味わいや飲み方に関して
1番の特徴はやはりパワフルで濃厚な口当たり。アルコール度数は19度もあります。
香りもフレッシュで力強い。それでいて全体のバランスは繊細、スッとキレる余韻。
吟醸酒の生原酒という点だけで見ても、近年ではなかなかお目にかかれるタイプではないでしょう。
そしてこのお酒に火入れを(熱殺菌)して割水(加水調整)をするとざっくりと千寿(吟醸)になります。
はたして、いつもの千寿の面影はあるのかないのかということなのですが、これは見方次第ではあります。
味わいには共通する部分も見受けられるが全く別のお酒である、と店長的にはそう感じます。
でもどちらも美味しいお酒ですよ。
飲み方は、お燗酒が好きなら温めても構いませんが基本的には冷酒で。
アルコールが強いと感じるならば氷を浮かべてロックでゆっくり飲んでください。
料理は比較的濃い料理が合うかと思います。キムチ鍋とか、お肉とか。
久保田千寿といえば香りも控えめでお寿司に最もよく合う日本酒、なんて言われているのですが生原酒となるとだいぶ変わります。 とはいえ、基本的には好きなお酒と料理などで合わせてみてください。
スペックや価格など

造り | 吟醸酒生原酒 |
原料米 | 五百万石 |
精米歩合 | 麹米 55%、掛米 50% |
日本酒度 | +5 |
アルコール度数 | 19度 |
保管 | 要冷蔵 |
720ml 価格 | 1,705円 |
1830ml 価格 | 3,718円 |
一升瓶ですが、なにげに通常の1800mlではなく1830ml入っていることも特徴の一つ。
中の空気は減るので未開封時はより酸化にも強く、長期熟成させるのも面白いかもしれません。
とはいえ、近年生酒は特に一升瓶は敬遠されがちなこともあり入荷数は四合瓶が多め。
一升瓶が欲しい方は特にお早めに。
