先日の水曜日くわな屋のお休みの日に、久保田を製造している朝日酒造様主催による情報交換会へ参加してきました。 ざっくり説明すると勉強会を行って、その後は参加者同士で久保田を飲みつつ料理を楽しみ解散、といったもの。
場所は大宮。参加したのは埼玉県内で久保田を販売している正規取扱店の中から都合の合う店舗の人。
話の内容自体はまぁまぁ伝えられないことも多いので少しだけぼかしますが、いくつか気になったところをピックアップいたします。
それにしても、思わぬところで発見や気付きに繋がるのでこのような勉強会はありがたいです。
多くの酒蔵も様々な商品に対する思いや位置づけなどコアな情報を伝えていただきたいなとはよく思います。 (と、言っておいて参加できるかは別ですが)
料飲店向けの試飲展示会を行ったそうです
さて、去年の2024年、朝日酒造さんは料飲店向けに都内で試飲展示会を行ったようです。
主な内容は久保田とはどんなお酒なのか、そして実際に全17種類の試飲ができたそうです。
当然、一般の方は参加できませんが今年も5月頃に開催する予定とのことですので久保田を取り扱っている、または取り扱いを検討している飲食店の方は調べてみてはいかがでしょうか?
なにげに久保田全種類の試飲というものは我々久保田会に加盟している正規取扱店でも経験していません。
コロナ等によるタイミングの問題もあるのですが、720mlで12000円を超える自社酵母仕込みまで試飲できたそうで羨ましい限りです。
尚、店長ももちろんこの自社酵母仕込みは飲んでいますよ、自腹で。
実際にとても素晴らしい、五百万石を使用した1番の日本酒だと思います。現在くわな屋では品切れですが、次回3月に入荷予定ですので年度末の贈答などでご利用の方は是非ご検討ください。
それ以降、在庫は基本的にお問い合わせいただければと思います。
ところで久保田って現在全部で何種類あるのかというと、季節限定などを含めて17種類もあります。
昔は久保田といえば新潟を代表する淡麗辛口の代名詞だったのですが、今はかなり幅広い味わいが揃っています。
スッキリとした淡麗辛口から、コクのあるタイプからフルーティでちょっと甘い感じのものから爽やかでちょっと甘い炭酸の入ったものから甘酒のようなにごり酒、究極と言えるほど完成度の高いものなどなど。
17種類の久保田のうちに現在はまだ含まれていませんが、麹で作る甘酒や蒸留酒のジンといったものも既に試作では造られ限定で販売もされているので、いずれ正式なラインナップに入るのではないかと思います。 それくらい種類が多くなっています。
展示会では注目を集めた久保田のゆずリキュール
これほどまでに増えると大半の方は全ての久保田を把握しきれないと思う中、料飲店向けの展示会ではゆずリキュールの久保田が好評だった、とそんな話を伺いました。

当然ながら果汁の入った甘口のお酒で日本酒(久保田)は使用しているものの分類はリキュール。日本酒が並ぶ中でジャンルの違うお酒に注目が集まった、とも考えられますがサッパリとしてなおかつとても爽やか。興味を惹かれるのも頷けます。
店長はこのゆずリキュールに関しては冷やして、いかに爽やかに飲むことだけを考えていたのですが朝日酒造の提案では特に冬はホットやお湯割りがおすすめとのこと。
ホットはそのまま50度~60度付近まで上げるだけ。お酒の弱い方はゆずリキュールを3:熱湯を1の割合で混ぜるのだそうです。
まだまだ寒いですので是非試してみてはいかがでしょうか。
店長も試してみたいところではあるのですが1つ問題もありまして・・ゆずリキュールは使用している高知県産ゆずの不作が原因でしばらく休売となるそうです。
くわな屋には3月4日頃、一旦最後となる久保田ゆずリキュールが入荷予定ですので興味のある方はその際をお見逃し無く。
お寿司屋さんで久保田のペアリングを実践、やはり旨い萬寿

最後は参加者でお寿司屋さんのコース料理をいただきつつ、久保田を数種類たのしんでまいりました。
高い日本酒としては久保田 萬寿がやはり美味しかったですし、懐石料理などの和食との相性は抜群といえます。

ただし、温度はキンキンには冷やさずにちょっと涼を感じるくらいのいわゆる冷や、常温が理想かなと思います。
20度を少し下回るくらい。
香りや甘みといった刺激が少なくそれでいて透明感のある萬寿のような日本酒が、口に入れてからスーッとスムーズに吸収されていくような感覚って凄い好きなんですよね。
久保田正規取扱店と言えど、食事と合わせて萬寿を楽しめる機会というのは意外と少ないものですので今回はそのあたりも含めて楽しめました。
萬寿はともかく、最初はやはりキンキンに冷えたお酒をいただきたいという場合はそれこそビールから始めるのもいいですし、久保田であれば乾杯用にスパークリングを用意しておくことをオススメします。
その間、萬寿を外へ出しておけばいい具合の温度となることでしょう。
今年は久保田誕生から40年
最後に、今年は久保田誕生から40年。
残念ながら今回は特別な記念酒などはないようですが、朝日酒造側のイベントなどは何かあるかもしれませんので興味のある方は朝日酒造の動向をチェックしてみてください。
くわな屋の方でも何かできそうであれば、こじんまりとですが検討いたします。
最後に・・
「久保田に関する勉強会へ行ってきました」くらいのちょっとした報告の記事のつもりでしたが書き始めたら思った以上に長くなりました。
これだからなかなか記事の投稿ができないわけですが、このような日記のような内容も定期的に書いていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。