秋田県の鳥海山の麓で造られる天寿のしぼりたて新酒が入荷いたしました。
天寿の新酒といってもいくつかあるのですが、今回くわな屋が仕入れたのは純米酒の薄にごりの生酒。
「かすみ純米生酒」となります。
天寿さんも色々とお酒を造っている中でこのかすみ純米生酒は比較的あたらしく、初登場は1年前の2023年冬。
特に今年は意識をして試飲をしましたが、薄にごりではあるものの目隠しで飲めばほとんど気づかないくらいの正にかすみの如し。
澱の舌触りは言われないと気づかないほど極わずかでスッキリとした印象でガスは無いタイプ。
とはいえまさに霞のようにうっすらと白みがかったお酒は見た目も面白いですし、じっくりと飲むと澱からの旨味が感じられます。
口当たりはスッキリとしているのに旨味のある美味しい日本酒。
食中酒として万能に役割をこなしてくれると思いますし、夜にぼんやりと飲みたい1本といった印象もありました。 早速お寿司屋さんもお持ちいただきましたが、お寿司全般特に光り物など想像するだけで美味しそうです。
酵母はKT901号酵母。
天寿といえばナデシコの花から採取された「ナデシコ酵母」が有名ではありますがそれとはまた違います。
聞き馴染みの無い方が多いとは思いますが、簡単に説明すると協会9号酵母の泡なしの変異株で通常の9号系よりも酸を多いことが特徴。
とはいえ実際言うほど酸が多いわけではなくこのかすみ生酒も酸度は1.8と一般的な範囲内。
日本酒において酸を説明すると甘味と同様に「酸味は苦手なのでやめておきます」と言われがちではありますが普通の範疇ですので恐れず飲んでみてください。
造り | 純米酒、うすにごり、生酒 |
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原料米 | 秋田県産美山錦 |
精米歩合 | 65% |
酵母 | KT901号 |
保管 | 要冷蔵 |
720ml 価格 | 1485円 |
1800ml 価格 | 2860円 |
しかし、天寿の日本酒は美味しいですね。
なでしこ酵母だけが美味しいわけではなく、秋田だから美味しいのか、お米か水か、などとも考えましたが結局人がいいという結論に至りました。
飲んでみてください。