秋田県の大仙市に「秀よし」という銘柄を造っている鈴木酒造店はあります。
全体を通してみるとキレイなバランスの良い日本酒が多い印象ですが、よくよく見るとかなり尖った商品の多い、ある種「1種類2種類飲んだくらいでわかった気になるな」という銘柄です。ごめんなさい。
今日紹介する「とろとろと」は変わったお酒も多い秀よしのお酒の中でもかなりのインパクトで、くわな屋でも毎年評判は良いですし実際によく売れている商品と聞きました。
それこそ入手困難な銘柄を多く扱う酒販店でそれらと比べても反応がとてもよい、などと。
そんな、とろとろとは冬場のみの限定商品です。
くわな屋では2024年は12月19日入荷予定、数量も限定ですので確実にほしい方は是非ご予約下さい。
お酒に関する説明
簡単に説明すると「非常に濃厚な純米原酒のにごり酒をミキサーですり潰したお酒」です。
バナナなど吟醸香もよく感じられ、酒自体のクオリティも非常に高い。
(にごり酒って香りの成分を残しやすいので、吟醸造りではなくとも吟醸香を感じやすいものが多いのですよ。)
尚、火入れ(熱殺菌)はされているので要冷蔵でなくとも大丈夫、ではありますがにごり酒は特に乾いたあたりからカビが生えやすくなるので開封後は暖かい場所への置きっぱなしはお控えください。
ミキサーは当然ながら業務用のミキサーを使用するのですが、この業務用のミキサーというものが肝で、店長のイメージとしてはタンクからホース等で流してそのまま大きな機械ですり潰されていくものだと思っていました。
しかし実際は、ちょっとした個人レストランの厨房にありそうなレベルの「業務用ミキサー」、それが数台並べて手作業ですり潰しています。驚きの人海戦術です!
もしかすると今はもっと効率的に製造している可能性もあります。 今度聞く機会があれば伺ってみます。
その際、変わっていたら改めて訂正させていただきます。
こうして瓶詰めされて出来上がった真っ白なにごり酒、当然そのまま置いておくと下に沈殿するのですがこのにごり、滓が「どぶろくか?」というくらい濃いことも特徴の一つ。
とはいえこれも個体差が結構あり、店長の知る限りの傾向ですが年末に発売される一升瓶のとろとろとが1番濃厚(なことが多いです、タイミングだけかもしれませんが)。
オススメの飲み方
もちろん飲み方は自由ですが提案としては大きく2パターン。 冷やして飲むか、温めて飲むかです
冷やすと「絹のように」という表現がピッタリ。滑らかでねっとりとしてヨーグルトのような印象に。
逆に温めると若干さらりとしつつ甘酒のようにほっとする味わいへ。大人の甘酒と言っても過言ではありません。
以前、沈殿した状態で上澄みから飲んでより濃さを楽しむなんて話を聞いたこともありますが、個人的にはそこまでしなくてもよいかと思います。 ササッと混ぜて飲んでしまいましょう。
スペックと価格
造り:純米原酒
原料米:秋田県産 めんこいな
精米歩合:65%
アルコール度数:17度 (予定)
日本酒度:-13 (予定)
価格は720ml(四合瓶)が1,348円、1800ml(一升瓶)が2,805円、共に税込みとなっております。
なにげに2023年とお値段変わりありません。お買い得です。
毎年予約して購入される方もおりましたが、今年は予約専用ページをgoogleフォームにて作ってみました。
よほどのことがなければ予約なしでも店頭にて購入できると思いますが、確実にほしい方はこちらの予約フォームをご利用ください。
入荷後フォームに記載されたメールアドレスにご連絡差し上げます。
発売は冒頭にも書きましたが予定では12月19日(木)にくわな屋に到着予定。
配送が遅れる場合もありますので多少余裕を持ってご来店いただけると幸いです。