東京の馬喰町にある日本名門酒会の本部へ、夏の日本酒の試飲会へ行ってきました。
試飲会は主に季節の日本酒がテーマとなっていることが多く、合間合間に焼酎やワインの試飲会が行われることもあるのでだいたい2ヶ月〜3ヶ月に1度くらいの頻度で訪れていると思います。
ちなみに、毎年毎シーズン事に試飲をしていると表向きは同じ日本酒でも年毎に印象が大きく違う、といったことはよくあることですので試飲ができる機会というものは本当に大事だなと思います。

今回のテーマは夏の生酒
さて、今回はなんと夏の生酒をテーマとした試飲会。
つい先日まで気温一桁台の日もあったぐらいですから、夏の日本酒っていくらなんでも早すぎると思いますでしょう?
私もそう思います、いや本当に。
ですが日本酒の業界では4月に入り桜が散るとシーズン的にはもう夏!
お酒が出揃うのは5月中かと思いますが、そこから秋の日本酒が出始める8月下旬から9月までの長い期間でゆっくりと販売する感じでしょうか。
試飲会の方へ話を戻しますが酒蔵の方も数社ほど来ていて、「夏の生酒」というくくりの日本酒と、「夏涼酒(なつすずみざけ)」という生酒ではないタイプの日本酒の試飲もあり、それから更に酒蔵のちょっとした限定酒もあり、日本酒の炭酸割り酒ハイの飲み比べ、全部で100種類以上の利き酒、流石に疲れました。
ただ、やはり来た甲斐はありました。
美味しかった日本酒など
今までノーマークだった酒蔵が想像以上に旨い酒を造っていて、偶然なのか、今後安定するのかはまだわかりませんが仕入れたいと思います。
とりあえずノーマークの蔵ではありませんが、試飲会でも好評かつ既に入荷を決めている日本酒を3点ほどご紹介。
甲子 純米生原酒 大辛口

入荷を決めたのは千葉のすっかり人気の酒蔵になった「甲子(きのえね)」の大辛口。
大辛口という名前の通り高い日本酒度の割にどこか感じるフルーティな風味と、微発泡の域に達しているガス感。
5月中旬に入荷。
大七 純米生もと生原酒

福島の二本松の日本酒です
軽いフルーティな風味と、しっかりとしたコクと、余韻の苦みとが合わさって上品なメロンの果汁を連想させる日本酒。
こちらは4月の下旬に入荷。
春鹿の夏しか

生酒ではないものでいうと、奈良の春鹿の日本酒が香りと甘みもしっかり感じられつつさっぱりと飲めそうで暑い夏の日本酒としてよさそうでした。
入荷は5月中旬。
生酒はどうしても冷蔵庫事情との兼ね合いとはなりますが、またご紹介していきますので是非ご注目ください。