くわな屋の週末立ち飲みにて飲めるグラス以外のお酒、主にビール(小瓶のクラフトビール)に関するお話

梅錦ビール5種

試飲立ち飲みBarに関する前置き

くわな屋酒店では毎週金曜日から日曜日までの3日間(夕方17時~20時30分までの3時間半)やや短い時間ではありますが店内の奥にて試飲立ち飲みができます。

立ち飲みは実はコロナ禍前からやっており、当時は終末限定ではなく開けるボトルの本数も多めにしていたのですが、コロナ禍で一旦休止とした際になるべくフレッシュな状態のものを飲んでいただきたいと思い、現在は開けてあるボトルはだいぶ少なくしております。

純粋に1本のお酒の美味しさを堪能していただけるかなと思います。
 

そんな感じで細々と営業しておりますが、これ以外にも一部の日本酒やクラフトビールなど若干飲めるお酒もありますし、缶詰などの簡単なおつまみ食べ物もあります。

価格はまちまちですが、食べ物などは店頭価格プラス100円が基本。
チャージ料等ありませんので是非お気軽にお立ち寄りください。
 

グラスで飲めるお酒以外に関して

日本酒やワインが好きな方でもなんだかんだ最初の1杯はビールが飲みたい、という方は多いはず。

店長は日本酒の蔵人と一緒に飲むこともまぁまぁありますが、そんな時でもまずはビールで乾杯というのはそれなりにあるお話。

ということでサーバーから注いだふわふわの泡のビールといったものはありませんが、小瓶や缶のちょっと変わったビールは飲めます。

価格は基本的に店売り価格の約100円プラス(端数1円台は四捨五入あり)。
これはビールに限らず1合ビンの日本酒も、750mlのワインも、1800mlの焼酎も同じです(キープは無し、飲み残しはお持ち帰りか処分)。

そして基本的にはボトルは1日1本まで。
試飲立ち飲みがメインコンセプトなので「グラスのお酒を飲んで」ということではありますが、これは状況に応じてのゆるいルールです。
 

さて、前置きを書いていたら長くなりすぎてしまったので、ようやくですがこんなクラフトビールが飲めますよという紹介をざっくりしてまいります。
 

梅錦ビール 立ち飲み 730円~

梅錦ビール5種

愛媛県の酒蔵として有名な梅錦さんが造っているビール。

スタイルは写真にあるものが基本で、ピルスナー、ボック、アロマティックエール、ヴァイツェン、ブロンシュと5種類。

日本酒って数あるお酒の中でも特に衛生面には気を使い作業は丁寧、ですので酒蔵の造る日本酒以外のお酒はよく小綺麗にまとまっていると感じるものが多いのですがこの梅錦ビールも若干そんな印象です。

味わいはそれぞれ特徴も出ていてここ最近の中では非常に高評価。

酒蔵らしく麦芽ではなく酵母で糖化させたビールなども造っているので入荷できえば仕入れたいです。
 

新潟麦酒 立ち飲み 530円~

新潟麦酒5種

1997年からとクラフトビールの中でも比較的歴史は長く、瓶内発酵のビールとしては国内初。

新潟ということでエチゴビールと間違われやすいですが、別のメーカーです。

スタイルとしてはベルギーのトラピストが近く、酵母は基本的にほぼエール。
濃厚でコクもありアルコール7%などのものは賞味期限も長く、底には酵母が溜まっており出来立てほど美味しいと言われるビールの世界において熟成させる楽しみがあるのも特徴。

価格はまちまちで530円は1番安い缶のもの(本日は売り切れで写真なし)、後は600~700円台が中心。

新潟麦酒に関しては通常ラインナップとはまた微妙に違うものも多く取り扱っていますのでそのあたりもオススメです
 

コエドビール 立ち飲み 420円~

コエドビール定番3種

新潟麦酒よりも更に1年早い1996年から製造を開始した、埼玉県が誇るクラフトビールメーカーとしておそらく1番有名なメーカー。

本社は川越なのですが現在の工場は東松山市にあり、敷地でキャンプができるほどの自然豊かな中でビールを造っています。

店長も1度見学に行きましたが、まず熊谷まで電車で行き、そこから30分くらいバスに乗り、更に30分くらい歩いてようやくたどり着くといったそんな場所です。
見学へ向かう前に交通ルートを見て途方に暮れ、営業の方に「当日ビールは飲めなくても我慢するので車で向かっていいですか?」と思わず泣きを入れましたが説得され、現地でビールを飲んで「公共交通機関で来て本当に良かった」と思えるくらい素敵な場所でした。

コエドビールの良さはクラフトビールの中では比較的規模も大きく知名度も高いこと。

「大手ビールメーカーのようにライバル同士で出荷数を競い合って水面下でバチバチにやり合うこともなく、ビールの正当な美味しさを追求できることだ」と、とある営業の方はおっしゃっていました。

価格もクラフトビールの中ではお手頃ですし、限定の缶ビールなども多く入荷します。
 

オリゼーブルーイング 立ち飲み 790円~

(当日品切れ入荷待ち中、写真は後日用意)

和歌山県のビールメーカーで「もし日本で鎖国が続いていたら日本のビールはこんな風だったのでは?」といったような麹屋出身のオーナーが麹で糖化させたスタイルのビールを造っています。
(分類的には発泡酒になります)

麦芽を使用しないので色は淡く、原料もお米だったりするので更に色は白く繊細でフルーティ。

飲んでみるとビールというカテゴリーの飲み物ということはわかりますが繊細さ、フルーティな味わいなどは一見にしかず。

くわな屋では基本となるオリゼーペールエール、9合酵母+お米のジャパニーズホワイトNo.9、オリゼーIPAの3種類を主に取り扱っています。

オリゼーIPAなどスタイルとしては人気のIPA(インディアペールエール)ですが、IBU(苦みの数値)もそれ程高くはなく「IPAは要望が多く造った」と言っていたので麹のビールにはあまり向いてない? のかもしれません。

小さいメーカーなので品切れもややあり値段も高めですが、是非飲んでみて知っていただきたい。
 

その他、ひでじビールなど

宮崎県のひでじビールは以前も仕入れましたし、近々また仕入れる予定でもありますのでご期待ください。

それ以外は機会等あれば仕入れてまいります。

ただしぶっちゃけた話になりますが、ビールって大手メーカーの影響もあるのか利益率は酒類の中でも低めで、これも他の酒類と比べて賞味期限もありしかも短く、配送ロット(1回に仕入れなくてはならない数量)もキツめなことも多いのでうちのような小さな酒屋ではなかなか扱いづらい点も多いので増えたらラッキー程度にみておいてください。