くわな屋酒店では毎週金曜日から日曜日までの3日間、夕方17時~20時30分までの3時間半。
やや短い時間ではありますが店内の奥にて試飲立ち飲みができます。
立ち飲みは実はコロナ禍前からやっており、当時は終末限定ではなく開けるボトルの本数も多めにしていたのですが、コロナ禍で一旦休止とした際になるべくフレッシュな状態のものを飲んでいただきたいと思い、現在は開ける本数をだいぶ減らしております。
細々営業しておりますがこれ以外にも一部の日本酒やクラフトビールなど若干飲めるお酒もありますし、缶詰などの簡単なおつまみ食べ物もあります。
価格はまちまちですが、食べ物などは店頭価格プラス100円が基本。
チャージ料等ありませんのでお気軽にお立ち寄りください。
宗玄 純米石川門
日本酒は石川県珠洲市の宗玄酒造さんの純米酒。
地図で調べるとわかりますが能登半島の先端珠洲市にある酒蔵の一つであり、大きく被災した蔵の1つです。
震災後、問屋さん経由で数は僅かですが仕入れることができました。
その後あっという間に在庫がなくなっていたので、やはり考えることは皆同じというところでしょう。
早いところ復旧して出荷が再開されることが理想的ではありますが、まずは宗玄を知っていただくことが今できる精一杯ではないかと思い立ち飲み用に回しました。
価格は 60mlで300円。在庫はあれば出します。
ドメーヌ・ドゥ・ピエルドン コート・デュ・ローヌ 白 2022
ワイナリーはピエルドンというドメーヌ(醸造所)の名前で出ていますが、このワインは知る人ぞ知るフランス最小の「エステザルグ協同組合」によるワインになります。
このエステザルグは南ローヌのアヴィニョンという街の近くに位置し、設立は1965年とそれなりに歴史もあります。
そしてメンバーは僅かに10軒でその全てが元からの天然酵母を使用し酸化防止剤も極わずか、他化学物質も使用せずフィルターも清澄も行わないかなり徹底した自然派ワイン。
以前聞いた話では、彼らのブドウはランクの低いものは全てそのまま売り払い、中くらいのものはエステザルグ名義のワインとし、できの良いブドウはそれぞれのドメーヌ名のワインになるそうです。
つまりこのワインもいいブドウを使用しているという証であり、その割にリーズナブルなところは組合としてコストを抑えられるからではないでしょうか。
ブドウの品種はヴィオニエとルーサンヌがそれぞれ50%ずつ。
実際にワインの出来も非常に良く、柑橘の香りからオーク樽の上品な風味が広がる酸の柔らかな上品な口当たりのワインでざっくり「スッキリ辛口」系。
価格は60mlで300円。店売りはボトル2,750円。
ドメーヌ・レ・ジェネスタ コート・デュ・ローヌ ヴィラージュ シニャルグ 2020
こちらも、白ワイン同様にエステザルグのワインになります。
名前は長いですが簡単に言うと、ジェネスタ醸造所のローヌ地方シニャルグ村の2020年のワインといった感じ。赤です。
ブドウの品種はグルナッシュ50%、シラー 30%、クノワーズ&カリニャン 20%で南仏のワインらしく果実味の後にコショウなどスパイシーな風味、余韻が印象的。
フルボディと言えるでしょう。
価格はこちらも60mlで300円。店売りボトルは2,200円。