10日から11日にかけて、長野県の池田町(安曇野市の少し北)にある大雪渓酒造様を訪問し、タンクのお酒を試飲させていただき更に蔵へ泊まって杜氏をはじめ蔵人たちといろいろなお酒を飲み、最終的に2種類のお酒を特別に瓶詰めしていただきました。
大雪渓酒造には今の所、だいたい2年に1度のペースで訪れています。
埼玉県から大雪渓酒造へは、関越→上信越→長野自動車道のルート。高速を使って片道3時間。チャレンジャーは下道で八ヶ岳をまたいで来るそうです。
蔵へ着いて早々に、まずお酒だけで試飲を開始。普通酒から純米吟醸まで全部で10種類。
今年は特別純米酒のボリュームがとても厚く、その中の1つに「生もと造り」のお酒があったのですが、夏に飲みたいお酒かどうかはともかく個性が出ていてよかったです。
正直な話、何年か前は大雪渓は絶対に「生もと・山廃」のお酒は造らないと思っていたところで山廃を造り、そして生もとのお酒も造り。
これがちゃんと乳酸菌の風味も出つつ、キレイな辛口で美味しいんです。
一昔前は「奇をてらって生もとに挑戦しました。雑味も旨味だよね」ってそんな蔵が多かったのにぜんぜん違う。
最初に蔵で飲む際は当然おつまみなどはありません。料理に合わせて飲むなら? と、次はお蕎麦屋さんでまた試飲をします。
場所は毎年恒例なのですが、大雪渓からほど近い「手打ちそば かたせ」。食事に合わせるとまた印象が大きく変わります。
蕎麦には大雪渓。
とはいえ、お酒を飲みながら食事をとるのでだんだん利き酒どころではなくなってきて、この日はワールドカップ フランス対ベルギー戦の前夜。
ほぼ話題がサッカーのことになったところで一旦解散。
お風呂でさっぱりとした後、スーパーで乾き物を食べつつ第3ラウンド。
もちろん、利き酒していたお酒も飲めますが、ここでは持ち込んだ自然派ワインを飲む人が多い。
日本酒一筋の蔵人が、フランスのコテコテの自然派ワインを飲んで語る感想とても面白く、この訪問の大きな楽しみの一つ。
ただ、毎年恒例となって自然派ワインにも慣れてきたおかげか、だんだんコメントが普通になってきた感じもしました。(笑)
だいぶ酔っ払いつつ、蔵の前に生息しているホタルを見に行ってみたり。
人が手を加えるまでもなく、蔵から徒歩10秒の場所で自然にホタルが生息しているというのは本当に凄いこと。
日本はどこも十分水はキレイで必要とあれば更に濾過などもできるので、多少の水質の違いはあれどそれが出来上がる日本酒に対して絶対的な差はうまれないと思っていますが、この環境は羨ましいかぎりです。
帰ってきてまた一飲み。長瀬杜氏が〆と言わんばかりにカップラーメンを食べています。
その後は私は早々に寝ましたが、夜中テレビのある下の階からは叫び声(が確かに聞こえた)。
翌日の10日は大雪渓の朝礼に出席してラジオ体操をしてから帰宅。
この日はお昼すぎ頃、家に着くなり大急ぎで別のセミナーに参加するべく東京へ電車で向かうのですが、この話はまた違う記事にていたします。
で、実際にどんなお酒を仕入れたのか(実際には20日過ぎ頃に入荷予定です)。
1つは吟醸香的な香りのよく出ている大雪渓得意の普通酒。もう1つは貴重な特別純米の生もと。詳しくはまた入荷次第お知らせいたします。