毎年恒例、年に1度「久保田 千寿 吟醸生原酒」入荷いたしました

久保田千寿吟醸生原酒

毎年1月下旬、年に1度の久保田として10年以上続いている久保田千寿の生原酒が今年も入荷いたしました。

発売から19年。この千寿 吟醸生原酒の歴史

久保田千寿吟醸生原酒ボトル

久保田自体の歴史は40年に満たない(今年で39年目)ので日本酒業界からするとまだまだ新しい銘柄と言えるお酒なのですが、久保田生原酒として2005年に発売され今年で19年目。

店長がお店に携わるようになった頃に出た日本酒なので個人的にはだいぶ長く感じます。

そもそもは2005年に通常のラインナップとは違う「久保田 生原酒」という名前の20周年記念酒として登場したのが最初。

それから5年後の2010年から毎年1月に発売されるようになり、2020年から「千寿 吟醸 生原酒」の名前でだいたい今のラベルになっています。

そういう意味では2005年のものとは違うのでは? と思われるかもしれませんが、当時から久保田千寿の生原酒(アルコールの調整をせず熱殺菌もしていないもの)を詰めたものであることは変わっていません。

ただ、朝日酒造自体も約20年のうちに大きく変わっています。
当然ながら杜氏さんを含む蔵人は多く入れ替わっていますし、2007に発生した新潟県中越沖地震による影響から、2011年に竣工した松籟蔵による設備の一新や昨今の温暖化によるお米の影響など様々な変化を経て毎年出ているので、違いを感じたらむしろ進化と捉えて楽しんでください。
 

味わいなどに関して

千寿吟醸生原酒宣伝黒板

さて、この生原酒はアルコール度数は19度と非常に高いです。
それに伴い味わいも濃厚で非常に力強い印象のお酒になっています。

原酒の中にはアルコール度数が20度を超えるものも多々ありますが、このお酒を他のお酒と比べるならばやはり通常の千寿ではないでしょうか。

そんな千寿のアルコール度数は15度。
一般的な日本酒の度数ですが生原酒と比べた際の4度がいかに大きいかと思い知らされます。

店長の場合ですが千寿と同じ感じで口に入れた際にスッと喉を通らなくて、飲み込むのにちょっとリキんだ時もありました。

その後は大丈夫でしたがやはり濃く、慣れだったり歳だったりもあるとは思いますが、最初の一口は特に気をつけないとなーなんて思ったお酒です。

毎年この濃厚さがたまらない、などと思いつつも年によって通常の千寿っぽさを強く感じたり、ぜんぜん違う日本酒だなと思ったり、飲み込むのに力を込めるほどだったりと、そんな違いも毎年飲んで是非楽しんでいただきたい。
 

スペックや価格

スペックは吟醸酒の生原酒。
お米は新潟県産の五百万石で麹米の精米歩合が50%、掛米の精米歩合が55%
アルコール度数は19度で日本酒度は+5となっております。

価格は720mlが1,705円、1800ml・・じゃなく一升瓶は1830mlで3,718円

要冷蔵ではあるので是非管理のしやすい冬の間に是非飲んでいただきたいです。