当然のように、今日もまだ紹介していない秋の日本酒の案内です。(そろそろ途切れます)

長野県より、大雪渓のひやおろし。
正確には「大雪渓 秋上がり 特別純米酒 原酒」
ひやおろしと名乗るかどうかは案外微妙なラインで、そのあたりも含めて説明します。
まずこのお酒、ラベルが非常に素朴でシンプル。
理由としてはこの商品は製造量が非常に少なく、ラベルは蔵人の手造りだから。
というのも、大雪渓で熟成中の数あるタンクの中から美味しい部分を特別に詰めていただきました。
実はblogではお伝えできなかったのですが、少し前に今回紹介する大雪渓とはの別の「大雪渓 秋上がり 純米吟醸」というお酒が入荷していました。
純米吟醸の秋上がりの方は、常温可で価格も720mlが1,472円。
今日紹介する特別純米の方は、一応要冷蔵で価格が720mlで1,705円。
純米吟醸より特別純米原酒の方が高い! でもこちらのほうがまろやかで雑味もなく完成度が高い!
飲んだ際の幸福感が違います。
それに上品な香りは、純米吟醸の方と比べても引けを取りません。
とはいえ、純米吟醸の方は常温可であり価格も手頃なので全てにおいて特別純米原酒の方が勝っているわけではありませんが。

生詰めと生貯蔵と2回火入れと本生と
そしてこの特別純米原酒は「生貯蔵」というタイプ。
通常の日本酒はお酒を搾った直後と瓶詰め前に2度火入れ(熱殺菌)を行います。
「ひやおろし」は搾った直後に火入れを行いその後の熟成を経て、瓶詰め前の火入れはしない「生詰め」が一般的。
(世の中2回火入れのひやおろしも多いので名前の付け方はある意味「蔵の判断」という感じですが)
この大雪渓は「生貯蔵」というタイプで搾った直後の火入れはせず、生のまま蔵で熟成をさせ、瓶詰め前の火入れをして出荷されます。
生詰めと生貯蔵、どちらが優れているかなんて通常はまず語られませんが、蔵人がいうには生貯蔵の方(特別純米原酒)が味ののりがよくなるとのこと。
まぁ、火入れの方法などにもよるのだろうとは思いますが。
スペックは長野県産のひとごこちを59%まで磨いた、特別純米酒の生貯蔵、一応要冷蔵。
数値上はそこそこ辛口ですがまろやか旨い酒です。
価格は720mlが1,705円。1800mlが3,300円。
さすが大雪渓、期待を裏切らない秋の日本酒です。
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