新潟、長岡市の諸橋酒造より越乃景虎の洞窟貯蔵酒が入荷しております。
だいたい、毎年10月の下旬頃に入荷をして年末にかけて売り切れる日本酒です。
タイプは特別純米酒と吟醸酒。
春に搾った日本酒を蔵の近くにある洞窟で半年以上熟成させてから出荷となるのですが、洞窟の広さは限度があり受注分しか中へ詰めることはできません。
なので僕ら酒屋は半年以上前に注文を出さなくてはいけない。完全受注の悩ましい日本酒なわけです。
もちろん不足気味な年も多々あります。
何年も熟成させた古酒も多く出回る昨今、半年程度とお思いになるかもしれませんが、さすが洞窟熟成。
その魅力は非常に大きく、熟成に最適な温度・光・空気の中に貯蔵されたこの洞窟貯蔵酒、しっかり火入れされたお酒ながら味の丸みなどはそこらの「ひやおろし」以上です。
肝心の味わいに関してはというと、香りはやや控えめかつ全体的にスッキリとしてます。
新潟らしいキレイで淡麗なお酒が、熟成により角が取れて丸くなった感じなのでよりソフトタッチである意味ライトボディな印象ですが、この口当たりの柔らかさはなかなかないですよ。